柱本団地の天才

hiyoblog2005-12-20

僕は小学生の時

柱本団地というところの駄菓子屋や玩具屋

にゲームをしにいっていた

そこで出会ったのがあいつだった。


若干小学2年のそいつはMというおもちゃやでマッピーをしていた

年上たちに囲まれて「こいつなんでこんなうまいの?」と口々にいわれていた

マッピーがはねるとそいつの背中も少し跳ね上がった

完全にゲームのキャラと同化していた

10歳のくせに長い黒髪でハンサムだった。

異常なスピードの敵の猫(ニャームコ)をかわし着実にスコアを稼いでいた

その集中力はほとんど天才的だった。


以来そいつとよく会い一緒にゲームをした

だがいつも僕は勝てなかった、、、というよりほとんどあきらめていた。

こいつは別格や、、知ってるやつはみなそう思っていた。



魔界村がはやった時も

僕は一人でプレイしようとすると

「一緒にやろう」とそいつがいってきた。

だが僕は素直に「僕の番回ってこんから いやや」というと

少し満足そうな顔をして

横断歩道を渡るのにわざわざポーズを付けてわたっていった。

一瞬むっとしたが、、まぁしゃーないか、、と思った。

そいつ自身も自分の価値を知っていた。



ゼビウスの時もそうだった。

ある時僕がゼビウスやりにいくと

そいつがちょうどやり終えて帰るとこだった

スコア見ると120万点、、。

たいしたこと無いと思うかもしれないが

そこのゼビウス(正確にはバトルズ(ゼビのぱちもの))

は対空と対地がひとつのボタンだった、、。

どうすんねん、、。

ぼくはエリア4ぐらいで全滅した。

ハイスコアにはそいつの名前がきざまれていた。

鈍く光る画面を見て人生の難しさをちょっと感じた。






PS.

あのとき柱本団地の連中は異常にゲームのレベルが高くて

魔界村も2面クリア当たり前みたいな感じだった。

ある時そっくりな双子が魔界村にコインいれる時殴り合いの喧嘩を

無言のままはじめて勝ったほうが先にプレイしていた。

その光景を見た時にはびびったな。

ゲームには人を狂わす麻薬のようなものがあるに違いない。

そんなとこも僕がゲームが好きな理由のひとつなんだろう。



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